2012年2月29日水曜日

印鑑ケース・リング・楽器?


引き続き印鑑ケースです。今回東武デパートの工芸品の展示会でヒントが得られましたので試してみました、このようなケースの場合蓋と本体のかみ合わせの調整が微妙です。作成したときにうまくいっても日にちがたつとずれてきたり少しゆるいと何かの拍子に蓋が抜け落ちる恐れがあります。展示会で同じようなケースが出品されていましたので拝見させてもらいました。すると本体のかみ合わせのとことに十文字に切込みが入っていました。これがばねになっていて抜き差しがスムースになっていました。早速試してみました。
斜めに切れてしまいましたが、スムースに抜き差しが出来ます。これが良いかは好みになると思いますがはめあいで苦労されている場合は試してみたらどうでしょう。展示者には切れ込みを入れる作成方法の使用許可について了解は得ています。
先週も作成したリングを4個連続して作ってみました。作り方はあらかじめ丸く削った材料の真ん中に穴を開け、1つずつの幅で切れ込みを入れます。最初の内側を丸く削った後外側を荒削りして切断します。残りも同様に作ります。その後の仕上げは前回書いたとおりです。今回思ったのは外側は丸みをつけないで切断したほうが、内側の仕上げの際チャックにきちんとセットできるのではないかということです。内側の丸みはガウジをシェアーカットで使うときれいに出来ました。
見てくれは悪いのですが、楽器です。いつもの仲間が外国の手作りの楽器を持ってきたとのことでそれを見たS氏が試作していました。その音色が気に入ったのでまねて作ってみました。音を出す薄板は適当な長さに切ってつけただけですが、それなりに音が出ました。試作品は八角形で作られていましたが、ターニングをしていますので円盤にし八角形の切れ込みを入れて薄板を接着しました。薄板を仕上げてチューニングできるか試します。

2012年2月22日水曜日

印鑑ケース・皿・取っ手

先週に引き続き印鑑ケースを2個作ってみました。初めに全体を丸く削り、蓋の部分を切り落とします。(印鑑は10mm*60mmが多いようです)蓋は25mmにしました。
つずいて本体に11mmの穴を55mmで開けます。手でつまめるくらい印鑑が出ているようにしました。つづいて蓋に13mmの穴を15mm開けます。これは嵌めあわせが7mmくらい印鑑の飛び出しが5mmありますので蓋の深さはこれくらい必要です。
この蓋の穴をサンドペーパーで仕上げます。この後本体の嵌めあいのところを削ります。
ある程度削ったところで蓋とあわせながら仕上げます。この段階ではペーパーで仕上げをかねて削ります。嵌めあいがあったところで一体にして全体を削ります。
作っているところは道具が贅沢にあるのでチャックは2個ドリルチャックも2個使いました。このような器具は多めに持っていると作業がはかどります。
ケヤキのお皿です。内こうだいにしたので底を削るときに厚さを何回か確認して少し厚い状態でとめましたが旋盤からはずしてこうだいの部分の厚みを確認したところちょうどいい厚さでした。うちこうだいの場合は中にえぐれますので底の厚さで削っていくとその部分が薄くなりすぎます。最後に底を仕上げなおすときはそのとき厚さを調整すると失敗が少ないかもしれません。
以前作った百日紅のカップですがふと思いついて取ってをつけてコーヒーカップにしてみました。引き物に取っ手をつけるのは面倒なのですが、あるところでリングを取手とした物を見ましたので挑戦してみました。リングは真ん中をあけた後に外側を丸く削ります。この状態ではチャックに加えた部分は完全に丸く出来ませんおおよそ削った後に切り取り、外側を切り取った面を反対にしてくわえて内側を仕上げます。仕上げた後は内側をピンチャックで加えて外側を仕上げました。このときはほぼ荒削りは終わっています。そのあとペーパーで仕上げますのでそれほど芯が出ていなくても大丈夫です。

2012年2月16日木曜日

印鑑ケースと皿2枚


楊枝入れを応用した印鑑のケースです。先輩のY氏が教えてくれました。評判がいいようです。サイズがわかればそれほど難しいところはありません。しばらく作っていなかったのであわせのところの中筒のところが平行に削れませんでした。ある程度太さがあってきたところからはペーパーですり合わせをしたのでいい具合にしまります。
蓋と身を別の木で作るのもいいかもしれません。銘木は端材が出ますのであわせ方によっては、有効利用が出来そうです。

15cmくらいの皿を作ろうとしました。表面はきれいなのでうまくいくかと思いましたが、削っていくうちに中からどんどん虫食いが出てきました。削ってもきりが無いのでここでとめました。虫食いの跡は、半田で埋めて見ました。インロウという手法があります。また先日天然の1枚いたのテーブルトップの穴を金属で埋めたものを見ましたので、それを応用したらどうなるか試してみました低温で溶ける金属を虫食いの跡に流し込んで削ってみました。
埋めることさえ出来ればきれいに仕上がりそうです。削ってみたらこのような虫食いが出てくることがありますが、ここであきらめずに色々な素材を詰めて仕上げれば、材料の木生きそうな気がします。虫食いの跡が面白い形にきれいになればそれはそれで面白いと思います。

こちらも上と同じ材料です。しかしふちのところに大きな虫食いが現れて、上の手法が使えませんので逆側に削って見ました中の大きな穴は別なもので埋めてみようと思います。

2012年2月13日月曜日

茶筒とお盆



前回百日紅の木で茶碗を作りましたが、今回は茶筒を作ってみました。前回同様外側の皮目は残したままです。身と蓋に分けますので、重なる部分だけ太さが変わります。通常はあわせた後外側を削ってしまうのですが、今回は皮目を残したので蓋と身とで段差が発生します。あまり差は無かったのですが違いが目立たないようにあわせのところだけ
削ってみました。
前回のお盆は真ん中が盛り上げっていましたのでもう一度平らにしましたが思ったより底が薄くなってしまいました。今回はやや厚めに仕上げてみました。5~6mmはあると思います。また内高台で作りましたので真空チャックはこうだいの仕上げのときだけ使いました。